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学校への関わり方①

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僕はスクールカウンセリング活動の最初期に、ある失敗を体験しています。
当時の僕は、スクールカウンセラー1年目の新人です。その一方で、民間のカウンセリング研究所やフリースクールなどで、不登校と関わった体験は既にある程度積んでいました。

それは、ある別室登校をしている生徒たちをめぐってのケース会議の場面で起こりました。
その生徒たちへの対応について、生徒指導の先生が杓子定規というか、融通が利かないと言うか、とりつくしまのないようなことばかり言っていました。さらに、その生徒への「批判」を繰り返したのです。

僕は段々イライラして来て、「だったら、そういう生徒たちは一体、どうしたらいいんですか!?」とちょっと(?)強い口調で発言してしまいました。するとその先生は「そんなヤツは学校に来なくていいんだ!」と言い放って、席を立ってしまったのです! 会議室には重く、気まずいムードが漂い、なんとなく会議は途中で解散してしまいました。

職員室に戻って、ようやく「これでは仕事にならない」と思い始め、ひとまず冷静になるために珈琲を淹れました。そして、もう一杯の珈琲も入れて、喫煙所で一人煙草を吸っておられたその先生の隣りに持って行き、となりに座って話しかけたのです。(けっこう、勇気がいりましたが・・・)

「先ほどは大変、失礼をしてすみませんでした。子どもからの話ばかり聴いていて、僕の考えも少し偏っていたかも知れません。でも、このままでは良くないことはみんな解っていることですし、少し焦ってしまいました。先生のお考えをもう少し聴かせていただけませんか?」

すると幸いなことにその先生はこれまでのいきさつを話してくれたのです。生徒が不登校になったきっかけや、これまでにされてきた様々な提案や働きかけ、そしてそれらが全て拒否されてきたこと、いつまでたっても改善されない焦り、教育者としての葛藤、3年になれば社会へ出さなくてはいけないというプレッシャー、そして、先生の考える「教育」について語ってくれたのです。

一通り話されてから先生は、「・・・とはいうものの、言う通りに行くくらいだったら最初から苦労はしないよな。まあ、学校で居場所は確保することは良しとしましょう。でも、それで“なあなあ”にするのではなくて、ちゃんとカウンセリングを受けさせて、自分たちで問題に向き合わさせることが条件です」と言ってくれたのでした。

おかげでその生徒と私との定期的なカウンセリングが実現しました。そして、その先生は他の非行系の生徒などもカウンセリングに繋いでくれたり、教育委員会に行かれてからも小学校とつないでくださったり、私のリクエストに応えて、地域のカウンセラー同士のミーティングなども設定してくれたりしました。先生のおかげで、私は学校でも地域でもとても働きやすくなったのです。

 この体験は私にとってとても大きく、その後の学校への関わり方をある意味で決定づけたと言えます。

当時の私はプロセスワークなどまったく知らなかったのですが、今振り返ると、学校や組織に私たちが関わって行く上での大切なポイントがいくつかあったように思います。

少し長くなってしまいましたので、次回以降、それらを取り上げたいと思います。




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